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妊婦さんの股関節の痛みには要注意。知っておきたい原因と解消方法とは?

こんにちは。久留米市の妊産婦ケア専門整体の江上です。
今回は妊婦さんに多い症状の一つである股関節の痛みの原因と自分でできるセルフケア解消法についてお知らせしていきます。

妊娠中になぜ股関節の痛みが起こるのか?
普段通り生活していたのに突然股関節の痛みが急に起こることもあれば、ちょっと痛いのを我慢して段々痛みが強くなっていくケースもあります。

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この原因は大きく分けて2つあります。
①一つ目は骨盤のゆがみや姿勢、体形変化の著しい時期の妊娠中期から臨月までの間によくみられます。
妊娠中はリラキシンという骨盤周りの関節や靭帯が緩い状態になっています。
特に足の付け根の鼡径部に円靭帯という子宮を左右から固定している靭帯がありますが、15週から25週くらいにかけてこの靭帯は子宮が大きくなるにつれて急激に伸ばされます。
この伸ばされることで股関節や下腹部周辺に痛みを感じやすくなります。
普段の生活の中で何気なく足を組んだり、横座りをしたり、ソファに片方に寄りかかって寝たり、ましては片脚に重心を乗せて立っていたりと原因は様々です。
その何気ない姿勢の崩れが長い時間蓄積されることで、急な拍子で股関節がずれて痛みが出てしまいます。
股関節の痛みの程度によりますが、痛みが強い場合、歩けなくもなります。
痛みは刺すような痛みだったり、ズキズキするような痛みだったり、動作を一つ一つ返る瞬間だったりと様々です。
妊娠中の股関節の痛みには十分注意が必要です。

②二つ目の原因はストレスによるものです。
ストレスは心だけではなく身体にも影響で出てきます。
その中で妊娠中のストレスは色々なことで大きく負担がかかっています。
☑思い通り動けない。
☑妊娠中で周りに助けてもらっていることが返って気をつかってしまう。
☑睡眠が十分とれない。
☑無事に子供が産めるのか不安。
☑身体が痛い、お腹が張る、便秘など今までに起こっていなかった身体の変化に対するストレス。
(家事や仕事で無理したり、痛みが出たことで赤ちゃんに影響がないか常に不安になる)
ストレスは様々な形で感じます。

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妊娠中の股関節の痛みを解消するには?大切なポイント。

①先ほど述べた股関節の痛みに関連する円靭帯の負担を減らす方法
骨盤高位の姿勢をとる
(骨盤高位とは下がった子宮や膀胱、内臓を正常な位置へ持ち上げる方法です。)
骨盤高位は子宮を持ち上げるため下腹部痛にはもちろん、切迫早産の予防や下肢の血流改善になり、むくみや静脈瘤、
妊娠高潔症候群の予防にもなります。

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股関節の痛みが強く骨盤高位ができない場合は四つん這いになります。
逆子体操のように肘を床につけてお尻を犬がしっぽを振るようにゆっくり優しく左右に振ります。
そしてお尻を右回し、左回しと行ってみてください。

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トコちゃんベルトをつけるのも効果的です。
トコちゃんベルトをつけるときは大きく息を吸い、大きく吐くときに肛門を締めます。
この時尾骨を左右の股の下に下げる意識を持ってください。
自分の骨盤の筋肉を上手に使いベルトを巻くことでも軽減されます。

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痛みが強い場合
①急に体勢を変えずにゆっくり一つ一つの動作を行う
②痛みを感じる方を下にして寝る
➂恥骨の痛みも考えられるので、あまり痛みが引かない場合は妊婦ケアの施術も必要です。
➃お腹が張るような動きをしない

また、動画にて自分でできるセルフケアを紹介しています。

まずはやってみて股関節の痛みが減れば幸いです。

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