こんにちは。久留米市の妊産婦ケア専門IRODORIの江上です。
今回は子育てについてコラムの紹介です。
私も普段から産後のお母さんたちと産後ケアを通して、カラダの不調や悩みに対してカラダだけでなく、子どもとの向き合い方などお母さんたちに気づいていただけるようなお話もたくさんしています。
分かりやすく、心身共に楽になっていただけるように、そして気づいて自然と行動したくなるような、そんなサポートができたらと思いつつ…
でも私自身が男性なので、どうしても論理的になりがちなんですね。
なるべく、ママの立場になって共感できるかを考えながら、お話できたらと思います。
子育ては楽しいばかりでなく、先を考えすぎていると迷って、不安や心配ばかり…。
ついうい余裕がなくなって、心も乱されることが多いと思います。
他の家庭とついつい比較してしまいがちになってませんか?
SNSなんかを見ると、他のお家がキラキラして見える…
羨ましさと、嫉妬にも似た感情…もどかしさ…色々な感情を感じることもあると思います。
でも、それはずーっとそうではなくて、ほんの一部分なんですよね。
うまくやれている、楽しい部分だけがクローズアップされている。
育児のHOW TO本でも、成功例しか載っていないんですよね。
育児には正解がないんです。
子どもも親も一人の人間、個性や気質があり、その時の時間や状況によって出てくる答えが、算数の計算のように一定ではないんですよね。
子どもの様子を見て、ママやパパが納得したうえで、思った通りにやるのが一番です。
失敗したなと思うこともあっていいのです。親も間違う、間違ったと思ったらやり直す、謝る。
大切なのは「リカバリーできる力」なのだと思います。
「どんな子どもに育ってほしいのか(方針)」→「そのためにどんなことをするか(行動)」
最終的には子どもへの向き合い方が一番大切です。
これは、夫婦で方針を決めておくといいでしょうね。
あまり、頭で考えすぎてしまい本来の自分とはかけ離れた、迷路に入り込んでしまっているママさんも多く見受けられます。
もし色々迷ったら、「子育ての方針」という地図を思い出すことも必要ですね。
私はいま何をしているのかな?何のために?誰のためにしているのかな?
迷ったら立ち止まって、分かるところに戻る。
それでもついつい子育てでイラっとくること日常でたくさんありますよね?
私なんかでも二人の子供がいますが、感情的になって怒ってしまうことがあります。
あ~やっちゃったと後悔することもあったり、、、親として試されています(笑)
ついつい感情的になってしまった…というときは、その場を少し離れることができれば離れて環境を変えることで
「怒ってしまった自分」に早く気づくことが大切です。
その場に居続けると、怒りが怒りを呼んでエスカレートしてしまい、感情コントロールができず思考の罠にハマってしまいます。
子どもは怒られた恐怖で萎縮すると、「自制心」、「コミュニケーション能力」を発揮しづらく、
自制心が育たないと、感情表現が上手くコントロールできないので、自分らしさ・自我の芽生えが抑えられてしまうのです。
怒る=しつけではなく、
子育てで大切なのは「教える」、「共感する」、「選択する」こと。そして、「子どもも親も一緒にする」というのがポイントです。
悪いことをしてしまったら、怒る、罰を与えるのではなく、問題解決を与える機会と思う。
失敗からも沢山学べる。
子供も行動は一回ではなかなか理解できないので、訓練を何度も一緒にしてあげる。
そしてできることを毎回しっかり褒めてあげる。失敗体験も成功体験もとても大切です。
悪い行動を注意するよりも置き換えて、正しい行動に導いてあげる。
「何度同じことを言わせるの?」
「○○したら罰だからね!」
っとついつい言っちゃいそうですけど、親の忍耐も試されるときです。
力で押さえることの方が選択としては簡単ですが、
本人の感情を抑え込んでしまい、力が問題解決するといった方法のみを覚えてしまうため、
人間関係においてバランスを上手にとれなくなってしまうのです。
親もここはグッと怒りを抑えて、一歩引いた目で問題解決するための選択と機会を与えることにフォーカスさせていきましょう!
たとえば…イヤイヤ期になった子供が人を叩くようになった。
そんなときは好きなおもちゃをみせて、おもちゃが叩かれるとおもちゃ悲しいよね?
痛いよね?お友達も同じように叩かれると痛いんだよ。
ママもパパも叩かれると痛いな~。
この手はやさしくするためにあるんだよ!
イヤになった時は何がイヤだったか教えてね。
と言った感じで、叱るのではなく、選択の中から置き換えをすることが自制心を育てていきます。
とはいえ、瞬間的な怒りが沸き上がった時、ママやパパも「怒る」という感情を抑えつけるのは、中々難しいと思います。
それは人間という生き物、感情があるので仕方のないこと。
もしかしたら、それは子どもに対しての怒りではなく、自分に対しての怒りだったり、周りに対しての怒りだったり、パートナーに対しての怒りだったり、ということもあるのかもしれません。
(つまり、自分の鏡みたいなものですね。)
怒ったあと、自己嫌悪に陥ってしまったり。
でも、これもきっと親としての成長のステップだと思うのです。
感情的に怒ってしまったと思ったら、一旦クールダウンをしたいもの。
後は、「怒りすぎてしまってごめんね、気をつけるね」とフォローすればまたきっと子どもにもパパや、ママにも笑顔がもどるはずです。
怒りがなぜ起きてしまったのか気づくこと。
イライラ・怒りの気持ちがおさまらない…そんなときは紙に書いて気持ちを整理するのもおススメです。
子どもも気持ちを共感してほしくて、泣いたりわめいたりと色々な感情をぶつけてきます。
でもパパやママもこれは同じことなのです。この気持ちが誰かに分かってもらえれば、と思うのです。そういう時こそ、パートナー同士で話しあったりできるといいですね。
ま、それができれば苦労しないよ。という方は、話せる相手を見つけて「私ひとりで子どもを育てるのではなく、色々な人に力を借りてみよう」と気持ちを外に向けてみるのもいいかもしれません。
子育てはトライ&エラー。喜怒哀楽、親子で色々な経験を積んでいいと思います。
まだまだ私も学びの途中。皆さんと子育て情報を共有しながらお役に立てられたら嬉しいです。
今子育てで思うことは、パパも仕事だけでなく、ママと同じように子供と真摯に向き合うことって改めて大切だなぁと感じています。
パパ、ママ、家族・親戚、地域、医療機関、コミュニティ…沢山の力を借りながら子どもと共に親も育っていきましょう!