こんにちは(*^▽^*)院長の江上です
今回は当院でも頻繁に発症し、来院される症状の一つ
妊婦さんの腰痛・ぎっくり腰の対処法についてお話しいたします。
なぜ、妊婦さんはぎっくり腰を起こしやすいの?
実は骨盤のゆがみをはじめ、運動量の低下、体重の増加によるもの
また、出産に備えての不安やストレスも原因と言われています。
特に最近は出産ぎりぎりまで仕事をされる方もいらっしゃるので
忙しさのあまりに、身体を無理に負担をかけすぎる傾向もあります。
お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて、
骨盤周りの靭帯や関節が緩んだ状態となり
通常強い骨盤でも産道の広がりに伴い、グラグラな状態となります。
妊娠初期のころからもこの骨盤を広げやすくするために、
リラキシンというホルモンが分泌されています。
このホルモンは子供を出産するために必要なホルモンでもあり、関節や靭帯を
緩める働きがあるため、通常の体重よりも10kg増えるということは
腰にかかる負荷はかなりかかってしまいます。
特にこの骨盤の不安定性は重心の崩れも起こり、お腹の張りを感じやすいのもそうですが
前に重心がお腹の重みでかかるので、それを耐えようと反り腰になり、安定性をはかります。
その一方で負担が大きくなってしまい、腰痛を引き金に、また崩れが強くなりぎっくり腰を
発症してしまいます。
妊婦さんはぎっくり腰になったらどうすればいいの?
先ずは安静第一ですが、まずは冷静になること。
ついつい色々しがちになりますが、特に温泉がいいからと思って温めたり
無理にストレッチをしたり、痛いところをマッサージをしてもらったりすると
炎症が強くなる恐れもあるため痛みの出る動作をせず、しばらく安静に。
対処法はどうすればいいの?
先ずは横向きで楽な方に、足にはクッションなどを下に敷き、いかに
痛みの治まる位置を探すかがポイントになります。
患部はできるだけ氷嚢(氷水)で冷やし、身体全体は冷えないよう、毛布で体をくるみます。
氷嚢時間は長くても15分くらいを目安に。一回終えたら次は感覚をおいてからしてください。
冷シップはできる限り薬品の影響もあり、医師の指示により行ってください。
今度は固まらないように足を動かし、下からの循環を良くして患部の回復力を高めます。
その後に動けるようになってきたら、下を見ながら、手を使い立ち上がります。
立ち上がることができれば、今度は壁やテーブルに手をついて、椅子に立ったり
座ったり数回繰り返します。
それができるようになれば、今度は四つん這いによるぎっくり腰・腰痛体操
を行います。
下記に動画をご覧ください。
あくまでも緊急の対応なので、上記のセルフケアも痛みが強すぎる場合は
控えるようにしてください。
※(注)②に関しては後半のところでできないこともありますので、
無理に行わないようにしてください。
ぎっくり腰は原則安静、特に妊婦さんの場合はお腹の負担もある為、医療機関等の
受診もおススメします。まずは冷静にそして身内の協力も必要になります。
専門的にやっている整体院や整骨院でも対応しているところもありますので、
先ずは上記の内容をやってみて、
やはり2,3日たっても痛みが強く残ってしまう場合は受診をお勧めします。
当院は毎月妊婦さんがいろいろな痛みや不調を抱えてご来院されています。
その中でもぎっくり腰は動けなくなるケースもあるので、痛みの辛さに
耐えられない、無事に産むことができるか不安になるかたもいらっしゃいます。
妊娠中に今まで起こり得なかった事が、起こってしまい、
「どうしたらいいの?」っと、
実際のところどうすればいいか分からないのが現状です。
少しでも妊婦さんにとってお役に立得る情報をブログ記事や動画でご紹介できればと
思っています。いつもご覧いただきありがとうございます。