こんにちは(*^▽^*)院長の江上です
今回は産後に起こりやすい骨盤の痛み・尾骨の痛みについてお話ししていきます。
なぜ、妊娠中・産後は尾てい骨が痛くなりやすいの?
尾てい骨のゆがみは出産後の骨盤が開いた状態。
つまり骨盤が広がる=骨盤まわりの靭帯がゆるゆるに…
靭帯は本来カラダの構造をしっかり支えるものです。
その靭帯がゆるくなるということは…
「熟れすぎたトマトの上に歯が乗っている状態…」
あのお馴染みのCMのように
グラグラと支えることができず、カラダの歪みが起こります。
そうなると筋肉の緊張状態が高まり、土台である骨盤の負担が大きくかかり、痛みが起こります。
【産後や妊娠中に尾てい骨・骨盤が痛くなる特徴】
①仰向けで寝ていると痛くなる
②寝返りする時に腰を浮かす瞬間に痛くなる
③授乳時にだらーんと骨盤を丸めて座ると痛くなる
④腹筋で起きようとすると痛くなる
⑤座った状態から立ち上がるときに痛くなる
などなど
※産後や妊娠中の痛みの中でもなりやすい症状です。
支えている坐骨の位置関係が座っている状態で変わってしまい、骨盤の傾き
が起こり、妊娠後の筋力低下、授乳による姿勢の悪化から、
ぽっこりお腹から骨盤の前傾が強くなり、尾骨が後方へ出てしまうため
尾骨があたって痛いっと言った症状を起こしてしまいます。
特に仰向けに寝た時が痛い。腰が反りすぎている状態も同様な痛みが起こります。
尾骨のゆがみは首にまで影響が及んでしまうために、身体の傾きの
崩れから神経の流れから自律神経のバランスが崩れてしまい
産後うつへとなってしまう人も少なくありません。
尾骨はとっても大切なところなのです。
他に幼少期に転んだ際、尻もちをついて尾骨がゆがんでいる方もいます。
尾骨を打った衝撃は首にまでいきやすく、肩こり首こり、頭痛も尾骨の歪みが原因ということもあります。
尾骨が曲がるとバランスがとれず、猫背・姿勢の悪化にもつながることもあります。
尾骨は人間にとって大切なところです。
特に難産や・早産・逆子になる人の特徴にも尾骨の歪みは影響しています。
尾てい骨が痛いときはどうすればいいの?
尾てい骨の痛みを減らすためには、骨盤を締める運動が大切になります。
骨盤を締め、前傾を解消して、骨盤の正常な位置を作り姿勢を正しくする必要があります。
姿勢を正しくするために無理に背中を伸ばそうとしても続きません。
大きく産後の時期によって変わってくるので3つに分けて説明します。
産後時期は3つに分かれており、元の身体になるまでの期間は
結構かかるものです。焦らずに自分に合った手順で骨盤のゆがみ・痛みを解消し
尾てい骨の痛みを緩和してください。
(1)安静時期(静養期)
静養期は子宮が回復していない時期でこの期間は
無理な体操・ストレッチ・運動は禁止とされています。
まずこの時期に骨盤ケアとしてやってもらいたいこと、それはうつ伏せになることです。
産後のお腹の状態は縮んでしまっています。この腹直筋の本来の形を取り戻す
ためにうつぶせになり、腹部を圧迫することで後陣痛も和らぎます。
乳房が張ってくるときついので張っていないときに行ってください。
骨盤の開きを解消するためのは筋肉の力を利用する必要があります。
その手順やり方を説明していきます。
①うつ伏せの状態で両脚を内またにして、脱力します。
お尻や太ももがだらっとして力が入っていないことを確認してください。
②両脚を内から外側に太ももをひねり、ぎゅーっとお尻の穴が閉まるように
意識して、太ももの内側を床方向へ押してください。10秒間キープします。
この時のポイントはつま先は外方向へ向け、膝はしっかり伸ばし
かかとをくっつけた状態へします。
これはお尻から太もも周りが筋肉が締まっていき、骨盤の開きが解消されていきます。
動きが小さく筋肉はしっかりと力を入れているので、子宮への負担も少なく済みます。
尾てい骨の痛み・骨盤の痛みの解消の第一歩は筋力回復を図るのが一番の近道です。
この機会にやってみてください。
骨盤矯正動画はこちらから
今回だけでは内容は書ききれないので、次回は安静期(静養期)の時期に骨盤ケアとして
必要な体操法の続きをご紹介させていただきます。